第1回:くせ毛との付き合い方を変えると、毎日がもっと楽しくなる|くせ毛スタイリングのスペシャリストによる無料講座
「くせ毛を活かす」って、実は“心の持ち方”から始まります。
くせ毛の“見方”を変えることで、毎日の気持ちも髪もぐっとラクになるということ。 この回では、美容師歴20年、くせ毛専門スタイリスト・藤田ファムが提案する「くせ毛と前向きにつき合うための5つのステップ」をじっくり紹介します。
1. くせ毛に対する“思い込み”を手放す
多くの人が「くせ毛=扱いにくい」「ストレートの方が美しい」と、どこかで刷り込まれてきています。でもファムは言います。
「“普通”の基準って、誰が決めたんですか? くせ毛って、実はめちゃくちゃおしゃれな素材なんです」
実際、海外のファッション誌ではナチュラルなウェーブやカールのスタイルが主流。パーマをかけたような自然な動きは、くせ毛ならではの特権です。まずは、「くせ毛=マイナス」という思い込みを手放すことが、すべてのスタートです。
2. 自分の髪質を正しく知る
「私の髪、どのタイプのくせ毛なんだろう?」
そう疑問に思ったら、きちんと自己診断してみましょう。前回(第2回)でも詳しくご紹介した通り、くせ毛には先天的なものと後天的なものがあり、さらにウェイビー・カーリー・コイリーといったタイプに分かれます。
ファムはこのステップをとても重視しており、
「正しく知れば、正しくケアできるし、自分の髪をもっと信頼できるようになる」
と話しています。くせ毛の形状や、湿度との相性、ボリュームの出やすさなどを観察しながら、自分の髪を“観察対象”として受け入れることが大切です。
3. 「なりたい方向性」を見つける
自分の髪を知ったら、次に考えたいのが「どんな印象になりたいか」。
これは、ストレートを目指すべきか、カールを活かすべきかという技術の話ではなく、ライフスタイルや気分、好きな雰囲気の話です。
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柔らかい雰囲気を出したい
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モードでシャープな印象が好き
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とにかく扱いやすく、朝がラクなのがいい
など、どんな“自分像”を目指したいかを明確にすると、髪型選びも迷わなくなります。
ファムの言葉を借りれば、
「髪を変えたいんじゃなくて、“自分の気分”を変えたい人が多い。だからこそ、まずは理想像を考えて」
4. 自分に合うスタイリング方法を知る
なりたい方向性が見えたら、それを叶える方法を選びましょう。くせ毛には万能なスタイリング法があるわけではなく、髪質や毛量、くせの出方、そして気候によって、やり方を工夫する必要があります。
ファムがよく提案するのは以下のような方法:
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LOOメソッドで潤いとまとまりをキープ
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カーリーガールメソッドで自然なカールを活かす
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ヘアアイロンを一部だけ使って整えるハイブリッド方式
「例えば、全部ストレートにする必要はなくて、顔まわりだけ軽くアイロンで整えるだけでも印象はグッと変わりますよ」
“自分の髪でできること”を前提に、無理のないスタイルを知ることが、ストレスフリーな髪型への第一歩です。
5. 自分を肯定してくれる美容師と出会う
最後に大事なのは、“髪を一緒に育ててくれるパートナー”を見つけること。
くせ毛は美容師の技術と知識によって、大きく仕上がりが変わる髪質です。
「“切らないほうがいいですね”って言われて諦めた経験、ある人多いんじゃないですか? でも、諦める必要なんてないんです」
ファム自身も、表参道の一流サロンで技術を磨く中で、くせ毛に悩む人をたくさん見てきました。スタイルに寄り添ってくれるポジティブな美容師との出会いは、くせ毛との向き合い方を根本から変えてくれます。
まとめ
くせ毛を好きになるには、「まずは自分を知り、受け入れて、信頼できる人と一緒に進んでいくこと」。それは、スタイリング以前の“気持ちのスタート地点”の話です。
「髪質を否定する必要は、どこにもない。あなたの髪には、あなたにしかない魅力があるんです」
このセミナーを通して、そんなふうにくせ毛との関係を少しずつポジティブに変えていけたら…それが、ファムの願いです。
あなたの髪にも、まだ知られていない新しい可能性がきっと眠っています。
ぜひ、以下のリンクから録画をご覧いただき、毎日のヘアケアやスタイリングに役立ててください。